20年のあゆみ

 昭和55年の3月、柏市立第三小学校においてカブ隊・ボーイ隊の2隊による発団式を行って以来、今年で20年を迎えます。当時は、スカウトの入団希望者が多く、団分封の華やかな時代でありました。このような背景の中で誕生した当団ではありますが、時代の変遷と共に、多くの苦楽を共にした20年間の歴史を振り返って見たいと思います。

 

 当団が柏2団から分封した昭和55年当時は、スカウトハウスは無論のこと、野営場もなく、従って、集会などは、公園や公民館を利用しておりました。幸いにして、発団2年後には逆井の地主さんの好意により、野営場として森林を借りることが出来、ようやくにして当団の本拠地としての活躍の場が開かれ、皆 大変喜んだものです。発団から1年後にはシニア隊(現在のベンチャー隊)が出来、7年後にローバー隊、翌年の昭和63年にビーバー隊が誕生し、5隊となり団の基盤が固まりました。

 しかしながら、平成になり柏市でも宅地化の傾向が一層強まり、その後10年間に、2回、野営場を移転しました。平成2年から平成7年の5年間ではありましたが、柏市の中心にある呼塚の野営場でのスカウト活動には、大変深い思い出があります。立派なスカウトハウスも完成し、地区内でも自慢の野営場として、快適なスカウト活動が出来たことです。

 

 現在の野営場が増尾に決まったのが、平成9年の春でした。移転に伴う費用の捻出も大変でしたが、一番困った事は、5年間に築き上げてきた「スカウト分布図」が大きく変わったことです。本拠地が変わったことにより活動区域が移動したため、スカウト数が減少して行き、団にとっては最大の試練を迎えたのもこの時期でした。直ちに新天地でのスカウト募集活動を開始したものの、思ったほどの効果がなく、平成11年にようやく、スカウト数67名(前年53名)に到達することが出来ました。心から感謝申し上げます。

 

 創立20周年を迎え、発団当時入団したスカウト達が立派に成人し、指導者として活躍しているのを見る時 SCOUTINGの原点である「ちかい」と「おきて」が時代を超えて受け継がれていることを感じます。創立20周年を足掛かりとして、21世紀に向け、当団の基盤を固めると共に、他団との調和を図り、社会に貢献できる人材を、世に送り出したいと思います。変わらぬご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。

 

団委員長  沢田 悦三朗

発団20周年記念式典(増尾近隣センター/2000年11月)

 

スカウト宣言

ぼくたちスカウトは 発団20周年にあたり
ちかいとおきての実践を通して 輝かしい21世紀に向け
飛躍することを 誓います